サイエンス・ミレニアム

サイエンス・ミレニアムサイエンス・ミレニアム
(1999/12)
立花 隆

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10年前の本ですが、今読んでも「へえ!」と思うことばかりでした。
1998〜1999年の最先端科学対談集です。
立花隆が各分野の最先端の研究者と、今までの成果、現状、これからの課題を語り合います。

・ニュートリノの正体──戸塚洋二
 →カミオカンデの役割と宇宙の物質の構成について。
 ニュートリノが何種類もあるということを知りませんでした…。クォークとかレプトンとか、「弱い力」とか「強い力」とか、その辺のことは今もあまり研究が進んでいないような感じです。

・性転換最前線を行く──原科孝雄
 →性転換手術の手法と性転換症の診断について。
 性転換の具体的な手術方法の説明が勉強になりました。性同一性障害の患者が手術を受けられるまでの道のりはたいへんなものなのですね…。

・鯨衛星──原友直
 →衛星設計コンテストで学生が設計した「鯨生態観測衛星」打ち上げ直前のインタビュー。
 当時ニュースで流れていたのを憶えています。H2Aで打ち上げるADEOS-IIに相乗りする小型衛星を公募したという話。後日談が知りたいです…。

・地球史46億年を解読する──熊澤峰夫
 →地球がどのように作られていったのか。地球の運動「プルーム・テクトニクス」について。
 初めて知りました、プルーム・テクトニクスという言葉…。私の頭はプレート・テクトニクスで時が止まってました…。話はマイクロメートルの世界からマゼラン星雲までととても広大。「地球史解読」、なかなかおもしろいです。

・遺伝子でさぐる脳形成の謎──堀田凱樹
 →脳がどのようにして作られるのか。遺伝子の中のスイッチを探す研究について。
 脳細胞は死んでいく一方というのは間違い! 中枢神経にも分裂能を残した幹細胞がちゃんとあるそうです。10年経った今、医療現場にどれくらい役立てられているのか気になるところです。

・脳を侵す環境ホルモン──シーア・コルボーン
 →内分泌攪乱化学物質が与える脳神経系への被害とそれによる知能低下が引き起こす社会損失について。
 最近は「環境ホルモン」という言葉をめっきり聞かなくなってしまいましたが、今も問題になっている「学級崩壊」はまさに環境ホルモンの影響ではないか、という衝撃的なお話です。

テーマ : ノンフィクション - ジャンル : 本・雑誌

ロートレック荘事件

ロートレック荘事件ロートレック荘事件
(1995/01)
筒井 康隆

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数々のロートレックの絵が飾られた別荘で、銃殺事件が起こります。
それにはとても悲しい理由がありました──。

筒井康隆の数少ないミステリ作品のひとつです。
小説だからこそできる巧妙なトリックが仕掛けられています。
読み終わったら、きっともう一度最初から読み返したくなるはずです。
なんとなく、綾辻行人が好きな人は、これも好きなんじゃないかなと思います。

テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌

真・カルラ舞う! 5

真・カルラ舞う! 5 (5) (ボニータコミックス)真・カルラ舞う! 5 (5) (ボニータコミックス)
(2008/05/16)
永久保 貴一

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5巻は近江君が活躍しています。
翔ちゃんと舞ちゃんはまた転校…。
最後のほうで、例によって聖地で描く図形が出てきます。
剣持さんはひたすら解説…。
霊能者筋山霧子先生が出てくるところはおもしろいです。
秘術「あなたにも視え〜る」、かけてもらいたい。

テーマ : マンガ - ジャンル : 本・雑誌

痩せゆく男

痩せゆく男 (文春文庫)痩せゆく男 (文春文庫)
(1988/01)
リチャード・バックマン
真野 明裕 訳

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ある男が自らの不注意でひとりのジプシーの老婆を自動車で轢き殺してしまいます。
しかし裁判では彼の社会的地位の馴れ合いから罪を免れます。
ところが彼はジプシーの呪いをかけられて日に日に痩せていくのです。
裁判を担当した判事も体中に鱗のようなものができてゆき、その他周囲の人たちも呪いに飲み込まれていきます。
際限なく痩せていく男は何とか呪いを解いてもらおうとジプシーたちの元を訪れるのですが…。

作者名はリチャード・バックマンとなっていますが、これはスティーヴン・キングの別名だそうです。
作品の雰囲気もキング名義のものとは若干違うようです。
絶叫ホラーではなくて、じわじわと怖い感じです。
ずいぶん前に映画化もされたようなので、一度観てみたいなと思っています。

テーマ : ホラー - ジャンル : 本・雑誌

青春探偵団

青春探偵団―山田風太郎傑作大全〈10〉 (広済堂文庫)青春探偵団―山田風太郎傑作大全〈10〉 (広済堂文庫)
(1997/01)
山田 風太郎

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個性的な高校生の男女6人組「殺人クラブ」が探偵となって、次々と降りかかる難事件を解決していく、6編からなる連作短編集。
「殺人クラブ」とは、町はずれの高校の寮生男子3人女子3人で結成された、探偵小説愛好会のようなもので、読んだ小説の批評をしたり、ちょっとした悪巧みをするという小さなクラブ。
ひょんなことから巻き込まれてしまった殺人事件や、発覚すればあわや退学という自分たちの悪事を、それぞれの個性を活かして奮闘解決します。

とにかく「時代が古い」ということを覚悟して読まなければ、何なのこの子達は…と思ってしまうような行動や発言に面食らってしまうかもしれません。
文庫のはしがきによれば、昭和34年に刊行された本に昭和44年に書かれた1編を追加収録したものだそうで、かれこれ40年以上前の世俗が反映されているわけです。
たばこを「のむ」と表現する時代です。
「シスターボーイ」なるものが存在した時代です…。
まあそれに慣れてしまえば、なかなか小気味よいです。

テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌