ヴァーチャル・ライト

ヴァーチャル・ライト (角川文庫)ヴァーチャル・ライト (角川文庫)
(1999/01)
ウィリアム ギブスン

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メッセージ配達人の少女が盗んだサングラス「ヴァーチャル・ライト」をめぐる騒動。
舞台は、近未来のサンフランシスコ。

ハードボイルドで、どこかコミカルで、逃走劇で、うねるようなスピード感があって(これが”ドライヴ感”というやつなのかしら?)、そして電脳。
実に、面白かったです。
近未来といっても「2005年」なんですよね…。
追い越してしまいましたね…。
近未来はいつまでたっても近未来?

テーマ : SF小説 - ジャンル : 本・雑誌

妖異金瓶梅

妖異金瓶梅―山田風太郎傑作大全〈1〉 (広済堂文庫)妖異金瓶梅―山田風太郎傑作大全〈1〉 (広済堂文庫)
(1996/04)
山田 風太郎

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「金瓶梅」といえば、中国四大奇書のひとつで(ちなみにあとの三つは「水滸伝」「三国志演義」「西遊記」)何度も発禁処分にあった本。
解説によれば、「水滸伝」と時代考証が一致しているそうで、「妖異…」にも「水滸伝」の登場人物が現れます。
ある大富豪の家で次々に起こる殺人、傷害事件。
犯人はすべて同一人物(富豪の第五夫人)で、探偵役もいつも同じ、その家に出入りする幇間(たいこもち)の男です。
でもその男は犯人に惚れてしまっているので夫人の犯行については口をつぐみ、夫人は何事もなかったような顔でその家に住んでいるのです…。
そして、ラストには期待通り見事なひねりが。

これは、すごいですよ。
もうすごいとしか言いようがありません。
びっくりしました。
読んでこんなに驚く小説はなかなかないですよ。

テーマ : 衝撃を受けた本 - ジャンル : 本・雑誌

赤い蝋人形

赤い蝋人形―山田風太郎傑作大全〈12〉 (広済堂文庫)赤い蝋人形―山田風太郎傑作大全〈12〉 (広済堂文庫)
(1997/03)
山田 風太郎

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昭和27〜38年に書かれた短編が集められた本です。
山田風太郎の本はいろんな出版社から出ているので、特に短編集を買うときは中身がダブらないように注意が要ります…。
  • 「赤い蝋人形」
    少女雑誌編集者の男が遭遇した列車炎上事故、担当小説家の秘書の失踪、小説家の妹の焼身自殺…ばらばらの事件が最後にひとつの結末へ収束していきます。

  • 「賭博学体系」
    事故死した友人の未亡人の酒場に集まった男四人。彼らは偶然と確率について話をするうち、友人の死の状況について語りだします。そこで未亡人はある賭けをします。

  • 「美女貸し屋」
    高利貸しへの借金の利子を返す代わりに彼の妾を養うという契約をしてしまった山田風太郎。この妾に思わぬ金がかかり、返済に困った風太郎は高利貸しの子供を誘拐し、その身代金で返済しようと企みます。

  • 「とんずら」
    保険勧誘員の男が、十年前に金を取られて逃げられた女に偶然出会い、彼女に復讐をしてやろうとするのですが…。

  • 「わが愛しの妻よ」
    妻が強姦されたことを警察に訴えた夫婦。世間が彼らを勇気ある正義の夫婦ともてはやすなか、不幸にも妻は再び強姦に遭います。再度夫婦は訴えますが、世間の反応は少し違ったものになっていき、果ては悲しい結末を迎えます。

  • 「痴漢H君の話」
    大のフェミニストであるH君が惚れたバーの女から一通の手紙をもらったことを機に強姦魔になってしまいます。

  • 「ダニ図鑑」
    金持ちになった男が、自分にダニのようにたかってくる家族や知人を振り捨て、新たな人生を歩もうと決意するのですが…。
いずれも最後のどんでん返しが見事な作品です。
皮肉っぽい、イヤ〜な後味のする話が多いです。

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

忍法忠臣蔵

忍法忠臣蔵―山田風太郎忍法帖〈2〉 (講談社文庫)忍法忠臣蔵―山田風太郎忍法帖〈2〉 (講談社文庫)
(1998/12)
山田 風太郎

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吉良方の上杉家の家老である千坂兵部は、赤穂浪士たちの仇討ちをする気をなくしてしまおうと、女忍者の色仕掛けで彼らを骨抜きにしようとします。
その結果、47人にまで減ってしまうわけです…。

すごい発想ですよね。

テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

時計館の殺人

時計館の殺人 (講談社文庫)時計館の殺人 (講談社文庫)
(1995/06)
綾辻 行人

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たくさん死人が出ました。
時計の使い方がひねってありましたよ。
面白かったです。

テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌

変幻退魔夜行カルラ舞う!

カルラ舞う!―変幻退魔夜行 (2) (秋田文庫)カルラ舞う!―変幻退魔夜行 (2) (秋田文庫)
(2005/04)
永久保 貴一

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これは大別しますと「カルラ舞う!(全18巻)」「新・カルラ舞う!(全18巻)」「真・カルラ舞う!(現4巻・連載中)」の3シリーズがありまして、かなり息の長いサイキックホラー漫画です。
セーラー服の女子高生が悪と戦います。

私は最初の「カルラ舞う!」の2ndシーズン「仙台小芥子怨歌」編(4、5巻 文庫だと2巻に相当)が一番好きです。
残念ながら「新カルラ」は全編ぱっとしませんでした。
なんとなく、著者が作品を通して社会問題に物申そうというかなにやらメッセージ性を持たせようとし始めたときからあれあれ〜?な感じになっているような気がしますよ。
あと、正直なところだんだん絵が気持ち悪くなってます。
怨霊とかのホラーな部分ではなく普通の人の顔が…。

テーマ : マンガ - ジャンル : アニメ・コミック

異端の肖像

異端の肖像 (1983年)異端の肖像 (1983年)
(1983/06)
澁澤 龍彦

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ヨーロッパ史上の”異端”と呼べる7人の生涯を紹介したエッセイです。

文庫版のあとがきによれば、この本は、昭和41年(1966)に雑誌に連載された6篇に昭和34年(1959)に雑誌に掲載された1篇を加えて昭和42年(1967)に単行本として刊行されたものであるとのこと。
そして文庫になったのはその16年後の昭和58年(1983)です。
また古い本を引っ張り出してしまいました…。
なんとなく、文章から若さを感じます。
著者自身もあとがきに『とくに若書きの「デカダン少年皇帝」などは晦渋で、自分でも閉口するほどだが、若さに免じて許して』と書いています。
若い頃の氏の本は、結論として「バタイユ読め」ということみたいです…。

    [本書で紹介されている人々]
  • バヴァリアの狂王──「ルドヴィヒ二世」(19世紀ドイツ)
  • 二十世紀の魔術師──「ゲオルギー・イヴァーノヴィッチ・グルジエフ」(20世紀ロシア)
  • 生きていたシャルリュス男爵──「ロベール・ド・モンテスキウ」(19世紀フランス)
  • バベルの塔の隠遁者──「ウィリアム・ベックフォード」(18世紀イギリス)
  • 幼児殺戮者──「ジル・ド・レエ」(15世紀フランス)
  • 恐怖の大天使──「サン・ジュスト」(18世紀フランス)
  • デカダン少年皇帝──「ヘリオガバルス」(3世紀ローマ)

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

柳生忍法帖(上・下)

柳生忍法帖(上)―山田風太郎忍法帖〈9〉 (講談社文庫)柳生忍法帖(上)―山田風太郎忍法帖〈9〉 (講談社文庫)
(1999/06)
山田 風太郎

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やりたい放題の会津藩主・加藤明成の恐るべき部下「会津七本槍」によって嬲り殺された堀家の人々。
生き残った七人の女たちが剣豪柳生十兵衛らの助太刀を得て仇討ちに向かいます。

分かりやすく面白かったです。
すがすがしいです。

テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

旅のラゴス

旅のラゴス旅のラゴス
(1989/07)
筒井 康隆

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旅人の話です。
氏の作品にしては珍しくさわやかな後味です。
”いい話”です。

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

エロティシズム

エロティシズム (中公文庫)エロティシズム (中公文庫)
(1996/11)
澁澤 龍彦

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哲学や心理学の方面から、”エロティシズムとは何ぞや”と考察する本です。
昭和42年(1967)の週刊誌の連載がまとめられたもので、その17年後の昭和59年(1984)に文庫化し、著者のあとがきが添えられています。
そこには、当時の著者はフロイトのエディプス理論やサルトルの実存主義やバタイユの哲学などに影響されていたこと、読み返してみると自分でも驚くような意見が書いてあるということ、またそれは現在の著者の意見とは認めがたいということが記されています。
つまり、とても古い本なのです…。

フロイト、サルトル、バタイユを読んでいない身なので、これはこれで勉強になりました。

テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

くノ一忍法帖

くノ一忍法帖くノ一忍法帖
(1994/08)
山田 風太郎

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豊臣家を根絶やしにすべく、千姫と共に逃げる秀頼の子を孕んだ信濃の女忍者たちを、家康が伊賀忍者を使って始末しようとします。
壮絶です。

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食人国旅行記

食人国旅行記 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)食人国旅行記 (河出文庫―マルキ・ド・サド選集)
(1987/04)
マルキ・ド サド(著)、澁澤龍彦(翻訳)

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サドにしては明るい話です。
”異色”といわれているのが肯けます。
なんと、ハッピーエンド…!

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ゴーストバスターズ―冒険小説

ゴーストバスターズ―冒険小説ゴーストバスターズ―冒険小説
(2000/11)
高橋 源一郎

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アメリカ西部に住むブッチ・キャシディとサンダンス・キッド(明日に向かって撃て!)が”ゴースト”を退治しに東へ出かけていきます。
何故かドン・キ・ホーテとか松尾芭蕉とかペンギン村(Dr.スランプ)が出てきます。
ペンギン村にはちゃんと千兵衛博士やはるばあさんやパーザンが住んでいます。

前衛的といえばいえなくもないですが、どこか陰鬱な話でした。

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